2025年6月、VTuber界に衝撃が走りました。VTuberグループ「深層組」に所属する多数のクリエイターのYouTubeチャンネルが、突如として一斉に利用停止(BAN)されるという前代未聞の事態が発生したのです。このニュースは瞬く間に拡散され、ファンや関係者の間で大きな動揺が広がっています。「一体何があったのか?」「BANの理由はなぜ?」「深層組とはどんなグループで、誰がいるのか?」「過去の炎上と関係があるのか?」など、数多くの疑問が浮上しています。
特に、深層組はそのアングラな雰囲気と過激な企画で知られ、過去にも「AVスプラ事件」やメンバーに関する様々な炎上騒動が取り沙汰されてきました。今回の深刻な事態を受け、深層組の成り立ちから現在に至るまでの経緯、そして所属メンバーの顔ぶれ、さらには過去の炎上事件の詳細まで、多くの人々が情報を求めている状況です。
この記事では、現在までに判明している深層組の一斉BAN事件の経緯と、その背景にあると考えられる理由を徹底的に分析します。さらに、深層組という特異なVTuberグループの概要、個性豊かな所属メンバーの紹介、そして過去に世間を騒がせた主要な炎上事件の真相に迫ります。この記事を読むことで、以下の点が明らかになるでしょう。
- 深層組のYouTubeチャンネル一斉BAN事件の全貌と、現在推測されるその理由
- 「深層Webの住人」を名乗るVTuberグループ「深層組」の正体と、その特異な活動スタイル
- 深層組に所属する主要メンバーは誰で、それぞれどんな人物なのか
- 過去に深層組やそのメンバーが関わった「AVスプラ事件」「寧々丸さんと叶さんのデマ騒動」「天獄組炎上事件」など、注目すべき炎上事件の詳細とその背景
- 今回の一斉BAN事件が、深層組の今後にどのような影響を与える可能性があるのか
それでは、謎に包まれた深層組と、彼らを襲った未曾有の危機について、詳しく見ていきましょう。
1. 深層組 YouTubeチャンネル一斉BANとは?2025年6月に一体何が起きたのか?


VTuberグループ「深層組」を巡る衝撃的な出来事は、2025年6月13日から14日にかけて発生しました。多くのファンが日常的に楽しんでいたチャンネルが、次々とアクセス不能になるという異常事態。ここでは、その混乱の渦中で何が起きたのか、時系列に沿って詳細を追います。
1-1. 2025年6月13日、複数チャンネルが突如として利用停止に陥った経緯は?
2025年6月13日、VTuberグループ「深層組」に所属する複数のクリエイターのYouTubeチャンネルが、何の前触れもなく利用停止状態(BAN)になっていることが確認されました。この情報はSNSを中心に急速に広がり、ファンや業界関係者に大きな衝撃を与えました。
最初に異変が察知されたのは13日の未明から早朝にかけてで、その後、次々とBANされるチャンネルが増加。同日昼過ぎには、深層組の中核メンバーを含む多くのチャンネルが視聴できない状態に陥っていることが明らかになりました。この一斉BANは、単独のVTuberのトラブルとは異なり、グループ全体を揺るがす規模のものであったため、事態の深刻さが際立ちました。
1-2. BANされた深層組メンバーと関連グループ「天獄組」メンバーの一覧
今回のYouTube一斉BANの対象となったのは、深層組の主要メンバーの多くに及びました。2025年6月13日までに確認されたBAN対象チャンネルは以下の通りです。
- DeepWebUnderground(チャンネル登録者数 約11万人)- 深層組の創設者であり中心人物
- 彼女なぉた(同 約4万人)
- 小城夜みるく(同 約3万人)
- 甘神すう(同 約1.7万人)
- わからせ ちょろ(同 約1.4万人)- 2025年5月末に卒業済みだがチャンネルは残存していた
- 飛出ぴょこら(同 約0.8万人)
- 正義なぐる(同 約0.5万人)
- 絶望です(同 約0.3万人)
- 深層組 公式チャンネル(同 約0.5万人)
これにより、深層組の公式サイトに当時掲載されていた12人のメンバーのうち、8人のチャンネルと公式チャンネルの計9チャンネルが利用停止となりました。さらに衝撃は続き、深層組の関連グループである男性VTuberグループ「天獄組」も同様の事態に見舞われました。
- 難波ワン(同 約0.6万人)
- 絶対ショウリ(同 約0.5万人)
- 阿吽(同 約0.3万人)
天獄組は所属するメンバー3人全員のチャンネルが13日までにBANされるという、グループ壊滅とも言える状況に陥りました。そして、追い打ちをかけるように、深層組で最もチャンネル登録者数の多いメンバーである従井ノラさん(同 約16万人)のチャンネルも、翌6月14日の朝までにBANされたことが確認されました。これにより、深層組本体の被害はさらに拡大し、グループの活動継続に極めて大きな影響が出ることが懸念される事態となっています。
1-3. YouTubeからの通知内容:「第三者による著作権侵害の申し立てを複数回受けているアカウントにリンクされているため」とは何を意味する?
BANされた各チャンネルにアクセスすると、一様に以下のエラーメッセージが表示される状態となっています。
「第三者による著作権侵害の申し立てを複数回受けているアカウントにリンクされているため、このアカウントを停止しました。」
このメッセージは、YouTubeのポリシーに基づき、直接的な違反行為がなくとも、著作権侵害を繰り返した他のアカウントと何らかの形で「リンクされている」と判断された場合に、関連アカウントもまとめて停止措置が取られることを示唆しています。つまり、深層組または天獄組のいずれかのアカウント、あるいはそれらと関連するアカウントが、過去に著作権侵害の警告を複数回受けており、それが今回の広範囲なBANの引き金になった可能性が高いと考えられます。
具体的にどのアカウントのどのような行為が根本原因となったのかは、このメッセージだけでは特定できません。しかし、YouTubeが「リンクされている」と判断する基準には、同一運営者によるチャンネル管理、共通のログイン情報やIPアドレスの使用、あるいはコンテンツの類似性などが含まれる場合があり、AIによる自動検知システムが作動した可能性も指摘されています。
1-4. 深層組公式と従井ノラさんの反応と対応:何が語られたのか?


この未曾有の事態に対し、深層組運営および影響を受けたメンバーは迅速に情報を発信しました。
深層組の公式X(旧Twitter)アカウントは、2025年6月13日の18時頃に最初の声明を発表。「現在、所属メンバーのYouTubeチャンネルが複数利用停止である事を確認しております。深層組としては再審査請求など必要な対処を顧問弁護士や関係パートナー様とともに進めております」と報告し、法的な対応を含めて事態の解決に動いていることを明らかにしました。続けて、「皆様にはご心配とご不便をおかけしておりますが、手続きについては着実に対応して参りますので、今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます」とファンへ呼びかけました。
一方、深層組の看板VTuberの一人である従井ノラさんは、自身のチャンネルがBANされた6月14日の早朝にXを更新。「【ご報告】16万人以上の方に応援してもらってたYouTubeチャンネルが本日深夜に停止されました。詳細はまだ確認中ですが、復旧の見込みは立っていません」と衝撃的な事実を伝えました。さらに、「この活動一本で全力体当たりで生きてきた身としては、正直、足元が崩れるような感覚です…悔しいけど、ここで終わるつもりはありません」と悲痛な胸の内を明かしつつも、活動継続への強い意志を示しました。また、ファンに向けて「Twitchフォローしてください;;;;;;;」と、代替プラットフォームでの活動継続を示唆し、支援を求めました。
これらの公式発表やメンバーの発言からは、事態の深刻さと、それでもなお活動を続けようとする彼女たちの苦悩と決意が伝わってきます。
2. 深層組 一斉BANの理由はなぜ?憶測される原因を徹底考察:何が引き金となったのか?
深層組のYouTubeチャンネルが一斉にBANされたという衝撃的なニュース。その背景には一体どのような理由があるのでしょうか。YouTubeからの通知は「著作権侵害アカウントへのリンク」を示唆していますが、具体的な原因は依然として謎に包まれています。ここでは、考えられる原因について多角的に考察します。
2-1. YouTubeの規約と「関連アカウント」のBANシステムとは?なぜ連鎖的に停止するのか?
YouTubeのコミュニティガイドラインや利用規約では、著作権侵害に対して非常に厳しい姿勢を取っています。著作権侵害の警告(ストライク)を3回受けると、該当チャンネルは永久に停止されるのが基本です。今回の深層組のケースで注目すべきは、「第三者による著作権侵害の申し立てを複数回受けているアカウントにリンクされているため」というBAN理由です。
これは、直接的に著作権を侵害したチャンネルだけでなく、そのチャンネルと「関連がある」とYouTube側が判断した他のチャンネルも連鎖的に停止措置を受ける可能性があることを意味します。この「関連アカウント」の特定には、以下のような要素が考慮されると考えられています。
- 同一運営者・管理者:複数のチャンネルが同じ個人や組織によって運営されている場合。
- 共通のログイン情報:同じGoogleアカウントやIPアドレスから複数のチャンネルが管理されている場合。
- コンテンツの類似性や連携:チャンネル間で頻繁にコラボレーションが行われていたり、類似のコンテンツが投稿されていたりする場合。
- AdSenseアカウントの共有:収益化のために同じAdSenseアカウントが紐付けられている場合。
YouTubeは、規約違反を繰り返す運営者が別のアカウントを作成して違反行為を継続することを防ぐため、このような関連アカウントの包括的な停止措置を講じることがあります。深層組や天獄組のように、多数のメンバーが所属し、公式チャンネルも存在するグループの場合、運営体制やメンバー間の連携の仕方によっては、広範囲に「リンクされている」と判断されるリスクがあったのかもしれません。
2-2. 過去の著作権侵害が原因か?考えられる違反行為とは何か?
「第三者による著作権侵害の申し立てを複数回受けているアカウント」が具体的にどのチャンネルを指すのかは不明ですが、過去の深層組や関連メンバーの活動内容から、以下のような著作権侵害に該当しうる行為が積み重なった可能性が考えられます。
- 無許諾でのBGM・音楽の使用:配信や動画内で、著作権フリーでない楽曲や市販の音楽を権利者の許可なく使用していた場合。特にゲーム配信などでは、ゲーム内BGMとは別に個人的に選んだ音楽を流すケースで見落としがちです。
- アニメ・映画・テレビ番組などの映像の無断使用:他者の著作物である映像の一部または全部を、批評や引用の範囲を超えて無許可で使用していた場合。リアクション動画や同時視聴配信などで問題になることがあります。
- ゲーム実況に関するガイドライン違反:ゲームメーカーが定める配信ガイドラインに違反した方法で実況動画を公開していた場合。例えば、収益化が禁止されているゲームでの収益化や、ネタバレ禁止区間の配信などが該当します。
- 他者の動画・配信の無許可切り抜きや再投稿:他のクリエイターのコンテンツを無断で切り抜いて自身のチャンネルに投稿したり、丸ごと再投稿したりする行為。これは明確な著作権侵害となります。
- 過激な内容や公序良俗に反するコンテンツの転載・引用:著作権とは別に、YouTubeのコミュニティガイドラインに違反するようなコンテンツ(ヘイトスピーチ、暴力的・性的なコンテンツなど)を扱っていた場合、それが著作権侵害の申し立てと複合的に問題視された可能性も否定できません。
深層組は過去にも「AVスプラ事件」などで規約違反スレスレの企画を行ってきた経緯があり、そうした活動の中で意図せず、あるいは認識が甘いまま著作権侵害に該当する行為を繰り返していた可能性が指摘されています。小さな違反が積み重なり、ある時点でYouTube側の許容範囲を超えてしまったのかもしれません。
2-3. 意図的な大量通報の可能性は?誰かが狙い撃ちしたのか?
一部のファンの間では、今回の深層組の一斉BANについて、何者かによる悪意を持った大量通報が原因ではないかという憶測も飛び交っています。深層組はその特異なキャラクター性と活動スタイルから、熱狂的なファンを持つ一方で、アンチや批判的な意見を持つ層も存在します。
もし、過去の動画アーカイブの中に著作権侵害に該当する可能性のあるものが多数存在していた場合、それらを組織的に探し出し、集中的にYouTubeへ通報することで、システムによる自動的なBANを引き起こそうとする動きがあったとしても不思議ではありません。VTuber業界では、グループ間の対立や個人的な怨恨から、このような攻撃的な行動が見られることも稀にあります。
ただし、現時点では意図的な大量通報があったという具体的な証拠はなく、あくまで憶測の域を出ません。YouTubeのBANシステムは、通報の数だけでなく、その内容の正当性も審査するため、根拠のない大量通報だけでアカウントが停止されるとは限りません。しかし、正当な著作権侵害の指摘が複数寄せられれば、それがBANのトリガーになることは十分に考えられます。
2-4. 運営の再審査請求と今後の見通しは?チャンネルは復活するのか?
深層組運営は、顧問弁護士や関係パートナーと共にYouTubeに対して再審査請求を行うとしています。YouTubeのチャンネル停止処分に対しては、異議申し立てのプロセスが用意されており、運営側が違反の意図がなかったことや、誤解に基づいた処分であることなどを主張し、処分の撤回や軽減を求めることができます。
再審査請求の結果、YouTube側が深層組側の主張を認めれば、チャンネルが復活する可能性はあります。しかし、著作権侵害が明確であると判断された場合や、過去の警告履歴が悪質であると見なされた場合は、復活が非常に困難になることも予想されます。特に「複数の著作権侵害」と「関連アカウントへのリンク」という理由でのBANは深刻であり、解除のハードルは高いと言わざるを得ません。
今後の見通しとしては、数週間から数ヶ月単位でYouTubeからの回答を待つことになるでしょう。その間、多くのメンバーはTwitchなどの代替プラットフォームでの活動を余儀なくされると考えられます。ファンにとっては、公式からの続報を辛抱強く待つ日々が続くことになります。今回の事態が、深層組の活動方針や運営体制にどのような変化をもたらすのかも注目されます。
3. 深層組とはどんなVTuberグループ?その驚くべき実態と特徴を誰にでも分かりやすく解説
YouTubeチャンネルの一斉BANという衝撃的な事態に見舞われた「深層組」。しかし、このグループの名前を初めて聞いたという方もいるかもしれません。深層組とは一体どのようなVTuberグループなのでしょうか。その異色のコンセプトから活動スタイル、ファン文化に至るまで、その実態と特徴を詳しく解説します。
3-1. 「深層Webの住人」という異色のコンセプトはどこから来た?
深層組の最大の特徴は、その独特なコンセプトにあります。彼女たちは自らを「インターネット上の通常の検索エンジンではヒットしない“深層Web(ディープウェブ)”に住まうアンダーグラウンド家(深層家)の人々」と称しています。これは、一般的なVTuberが持つ明るく華やかなイメージとは一線を画す、ダークでアングラな世界観を前面に押し出したものです。
このコンセプトは、大手事務所や有名配信者を「表層(サーフェイスウェブ)」と表現し、それに対する「深層(ディープウェブ)」の存在として自らを位置づけるという、ある種のカウンターカルチャー的な思想に基づいていると言えるでしょう。メンバーのキャラクター設定も、このコンセプトに沿って「ワケあり」な背景を持つ人物が多く、社会の闇や人間の深層心理に触れるようなテーマを扱うことも少なくありません。
この異色のコンセプトは、一部の視聴者にとっては刺激的で魅力的に映り、他のVTuberグループとの明確な差別化に成功しています。しかし同時に、その過激さやブラックユーモアが、時に誤解や批判を招く要因ともなってきた側面も否定できません。
3-2. 創設者DeepWebUnderground(DWU)さんと設立経緯:いつ、どのようにして始まった?
深層組は、2018年4月にVTuberのDeepWebUnderground(ディープウェブ・アンダーグラウンド、略称:DWU)さんら数名のVTuberによって立ち上げられました。DWUさんは、金髪縦ロールのツインテールにゴシックロリータ風の衣装をまとい、「深層Webの名門アンダーグラウンド家の令嬢」という設定で活動を開始しました。
彼女のデビューは鮮烈で、最初の投稿動画で当時問題となっていた海賊版サイト「漫画村」を名指しし、「漫画村を燃やします」と宣言。その翌日に実際に同サイトがアクセス不能になった(実際にはタイミングを合わせたものと後に明かされています)ことで、ネット上で大きな話題を呼びました。この出来事は、DWUさんと深層組の「アングラで過激」というイメージを決定づけるものとなりました。
当初は個人勢に近い形での活動でしたが、2020年5月にDWUさんが当時の運営スタッフ(旧セバスチャン)との方向性の違いから独立。同年9月に正式に屋号を「深層組」とし、新たな運営体制(セバス長を中心とする新セバスチャン体制)のもとでグループとしての活動を本格化させました。設立の目的として「最強のVTuberを決すること」を掲げていますが、その「最強」の定義はDWUさん独特のものであり、単純な人気や登録者数だけを指すものではないようです。
3-3. 「アングラ」「炎上上等」とも言われる過激な活動スタイルはなぜ?
深層組の活動スタイルは、しばしば「アングラ」「炎上上等」と評されます。これは、彼女たちが意図的にタブーに挑戦したり、社会風刺的なブラックユーモアを多用したり、あるいはメンバー自身の「闇」を感じさせるエピソードを赤裸々に語ったりすることに起因します。
過去には、生活保護受給を公言するメンバーがいたり、元風俗嬢や借金持ちといった経歴を持つメンバーがいたりするなど、一般的なVTuberのイメージからはかけ離れたキャラクター設定が特徴です。また、配信企画においても、視聴者を挑発するような内容や、規約のギリギリを攻めるような過激なものが散見されました。2022年の「AVスプラ事件」はその最たる例と言えるでしょう。
このようなスタイルは、一部には「刺激的で面白い」と受け止められる一方で、「不謹慎だ」「倫理的に問題がある」といった批判も絶えませんでした。しかし、深層組はそうした賛否両論を織り込み済みで、むしろ炎上すらも話題作りの一環として利用してきたフシがあります。この「炎上を恐れない」姿勢が、深層組の知名度を高め、同時にリスクも抱え込むという諸刃の剣となっていたのです。
3-4. コアなファン層と独特のコミュニティ文化:どんな人たちが支持している?
深層組を支持するファン層は、大手VTuberグループのファン層とはやや異なる特徴を持つと言われています。彼らは、深層組が持つアングラな雰囲気、過激なユーモア、そしてメンバーたちの「ありのまま」をさらけ出すスタイルに強く惹かれています。
ファンはしばしば、メンバーの「闇」や「ポンコツ」な部分も含めて愛し、一種の共犯者的な意識で応援している傾向が見られます。メンバーごとに独自のファンネーム(例:従井ノラさんの「ノラ組」、刺杉あいすさんの「刺し隊」、なまほしちゃんさんの「保護者さん」など)が存在し、それぞれのコミュニティで強い結束力を持つことが特徴です。
また、深層組の配信では、コメント欄でのファン同士のやり取りも活発で、独特の言い回しや内輪ネタが飛び交うことも少なくありません。これは、長年の活動を通じて醸成された、深層組ならではのコミュニティ文化と言えるでしょう。しかし、その排他性が高いとも言える文化は、新規の視聴者にとっては敷居が高いと感じられる場合もあり、また、他のVTuberグループのファン(特に純粋さを求める「ユニコーン」と呼ばれる層)とは相容れない側面も持ち合わせていました。これが、後述する「天獄組炎上事件」の一因ともなったと考えられます。
4. 深層組 メンバー一覧:個性豊かな面々を紹介!現在誰がいるのか?
「深層Webの住人」たちが集うVTuberグループ「深層組」。その個性豊かなメンバーたちは、それぞれが強烈なキャラクターとバックグラウンドを持っています。ここでは、深層組を構成する主なメンバーを期や加入形態ごとに分け、その魅力や特徴、そして時に物議を醸したエピソードなどを交えながら紹介します。一体どんな人物がいるのでしょうか?
4-1. 0期生:グループの礎を築いた初期メンバーは誰?
深層組の屋号が定まる前から活動していた、グループの原点とも言えるメンバーたちです。「深層三姉妹」と呼ばれることもあります。
- DeepWebUnderground(ディープウェブ・アンダーグラウンド)さん:深層組の創設者であり「長女」。愛称はDWU。2018年4月デビュー。金髪縦ロールとゴスロリ衣装が特徴の「深層Webの令嬢」。過激な言動とアングラな知識でグループの方向性を決定づけました。過去にはエロゲー声優としての活動やアダルトグッズとのコラボなど、VTuberとしては異色の経歴も持ちます。数々の炎上騒動の中心にいることも少なくありませんでした。
- なまほしちゃんさん:「三女」。2019年9月デビュー。小学生のような見た目と、生活保護受給や難病を抱えているという衝撃的な設定で話題を呼びました。しかし、その一方で非常に聡明で、東京大学を目指す進学塾「鉄緑会」の最上位クラスに在籍した過去も持つなど、ギャップが魅力です。深層組の裏方業務にも関わり、メンバーの面接なども担当していました。
- ぼくをすこらねばさん(元メンバー):「次女」。2019年2月デビュー。旧名は「千代家ぷりり」。破天荒な性格とクリエイターとしての才能を併せ持ち、深層組のグッズ制作なども手掛けていました。2021年1月31日にクリエイター業務に専念するためVTuberを引退(卒業)しました。
4-2. 1期生:個性派揃いの初期メンバーにはどんな人が?
深層組として本格的に活動を開始した初期にデビューしたメンバーたちです。
- 息根とめる(いきねとめる)さん:「五女」。2021年4月デビュー。毒親からの逃走という壮絶な過去を持つとされ、その経験をネタにすることも。ゲーム実況を中心に活動し、特に2022年10月の「AVスプラ事件」では大きな物議を醸し、YouTubeチャンネルがBANされました。その後、Twitchをメインに活動を続け、深層組メンバーとの絶縁を宣言するなど、破天荒な行動が目立ちます。
- クッコロ・セツさん(元メンバー):「四女」。2021年5月デビュー。2023年3月31日に卒業。卒業配信では自ら棺桶に入るパフォーマンスや、担当セバスチャン(スタッフ)が飛んだ(失踪した)ことを暴露するなど、最後まで深層組らしい話題を提供しました。
- 生返るるる(いきかえるるる)さん(元メンバー):「六女」。2021年8月デビュー。1200歳のちびっこ博士見習いという設定。レトロゲーム実況などが人気でした。2022年11月に深層組を卒業し、一時は個人勢として活動していましたが、2023年3月に活動を終了。その後、2025年4月に活動再開を発表しています。
4-3. 2期生:グループの中核を担う人気メンバーは?
グループの勢いを加速させた実力派メンバーです。
- 小城夜みるく(おぎやみるく)さん:「七女」。2021年12月デビュー。本来は15歳の少女だが、呪いで赤ん坊の姿になっているという設定。自作ショート動画が100万回再生を突破するなどクリエイターとしても才能を発揮。2023年10月には前世バレがありましたが、開き直りのツイキャス配信で逆にファンを増やし、見事に鎮火させました。
- 従井ノラ(したがいのら)さん:「見習い執事」。2022年1月デビュー。深層家の使用人一族で、紫の棺桶を担ぐびんぼっちゃまスタイルが特徴。英語が堪能で、海外ファンも多いです。ホロライブのオーディション落選経験を自らネタにするなど、ユーモラスな一面も。その親しみやすさから「深層組の入口」とも評され、一斉BAN直前にはグループ最多の約16万人のチャンネル登録者数を誇っていました。クリスマス超美麗3D浣腸配信で同接1万人超えを記録するなど、過激な企画もこなします。
4-4. 深層春組以降のメンバー:次世代を担うのは誰?
2023年以降にデビューした、比較的新しいメンバーたちです。「深層春組」と総称されることもあります。
- わからせちょろさん(元メンバー):「見習い料理メイド」。2023年1月デビュー。元アイドルという経歴を持ち、リアル陽キャ系ギャル(ロリ)として人気を博しました。しかし、2025年5月31日に「確執のある家族からの物理的妨害の懸念」という異例の理由で卒業。多くのファンに衝撃を与えました。
- 刺杉あいす(さしすぎあいす)さん:「家庭教師」。2023年3月16日デビュー。通称「あいす先生」。ホラーゲーム実況を得意とし、その高いプレイスキルと真面目な努力家の一面でファンを増やしました。一方で、デビュー当初のサイコパス診断での結果や、お酒を飲むと見せる大胆な一面も話題に。
- 数打あたる(かずうちあたる)さん:「用心棒」。2023年6月25日デビュー。落ち着いた低音ボイスが特徴ですが、ノンデリ(デリカシーのない)発言で度々物議を醸すことも。デビュー配信でDWUさんが欠席し、その理由を巡って運営とDWUさんの間がギクシャクする場面もありました。
- 甘神すう(あまがみすう)さん:「ナース」。2023年7月15日デビュー。地雷系ファッションの癒し系お姫様キャラ。元アイドルで、わからせちょろさんとはアイドル時代に共演経験がある可能性も示唆されています。ASMR配信なども得意としています。
- 飛出ぴょこら(とんでぴょこら)さん:「シスター」。2023年9月30日デビュー。宗教2世という重いバックグラウンドを持ちながらも、明るく活動。ユニークな企画配信で注目を集めています。
4-5. 養子メンバー:外部からの加入組にはどんな顔ぶれが?
個人勢や他グループから深層組に加入したメンバーたちです。
- 寧々丸(ねねまる)さん(元メンバー):「第一養子」。元々は個人勢VTuber「武装彼女」のメンバーとして2020年5月にデビュー。2022年1月末に深層組に加入しました。ゲーマー女子として高い人気を誇り、ストグラ参加をきっかけにTwitchでも急成長。プロゲーマーとの交流も深いです。しかし、2024年12月末に深層組を卒業し、再び個人勢として活動しています。2023年にはにじさんじの叶さんとの旅行時期が偶然重なったことで、一部アンチからデマを拡散され炎上する騒動もありました。
- 彼女なぉた(かのめなぉた)さん(元メンバー):「第二養子」。メンヘラ系関西弁VTuberとして個人で活動後、2024年11月に深層組に加入。しかし、運営との「活動における認識や方向性の違い」を理由に、わずか5ヶ月後の2025年4月17日に卒業。卒業直前には給与未払いを匂わせる投稿もありました。
- 社不寶アスティ(しゃふだからあすてぃ)さん:「第三養子」。2025年2月に深層組に加入した個人勢VTuber。キラキラなコンカフェ嬢を目指すも、社不(社会不適合者)ネタを前面に出すスタイル。Fanboxでは成人向けコンテンツも扱っています。
4-6. 最近デビューしたメンバー:これからの深層組を担う新星は?
2025年に入ってからデビューした、最も新しいメンバーです。
- 絶望です(ぜつぼうです)さん:「地雷賭博師」。2025年3月8日デビュー。以前所属していたVTuber事務所が解散したため、深層組のオーディションを受け加入。パチンコ・スロット系の配信を得意としています。
- 正義なぐる(せいぎなぐる)さん:「自称ヒーロー」。2025年4月19日デビュー。
- 今宵まいる(こよいまいる)さん:「怪盗」。2025年5月31日デビュー。
これらの新メンバーは、一斉BAN事件発生時にはまだ活動期間が浅く、今回の事態にどのように関わっているのか、あるいは影響を受けているのか、詳細は不明な点も多いです。
4-7. 卒業した主なメンバーとその理由:なぜグループを去ったのか?
深層組からは、これまでに複数のメンバーが卒業しています。その理由は様々です。
- ぼくをすこらねばさん:クリエイター業務への専念(2021年1月)。
- 生返るるるさん:「VTuberらしい活動をしたい」という理由で一度卒業し個人勢へ(2022年11月)、その後活動終了(2023年3月)、そして再開(2025年4月)。
- クッコロ・セツさん:「深層組も本人もデビュー当初とは状況が変わったから。また5年後のこと考えると今とのこと」(2023年3月)。
- 寧々丸さん:個人勢に戻るため(2024年12月)。
- 彼女なぉたさん:運営との認識・方向性の違い(2025年4月)。
- わからせちょろさん:確執のある家族からの物理的妨害の懸念、メンタルへの支障(2025年5月)。
これらの卒業理由からは、個々の目標の変化、運営との関係、あるいはプライベートな問題など、VTuber活動を継続する上での様々な困難が垣間見えます。特にわからせちょろさんの卒業理由は極めて異例であり、深層組が抱える「闇」の深さを象徴する出来事として記憶されています。
5. 深層組の過去の炎上一覧:スプラAV事件から天獄組騒動まで何があったのか?


VTuberグループ「深層組」は、その過激なスタイルとアングラな雰囲気から、これまで数々の炎上騒動を引き起こしてきました。今回の一斉BAN事件の背景を理解する上でも、これらの過去の出来事を知ることは重要です。ここでは、特に注目された炎上事件をピックアップし、その内容と影響について詳しく見ていきます。
5-1. 2022年:息根とめるさん「AVスプラ」事件の全貌と影響 – なぜ垢BANに至ったのか?
深層組の歴史の中でも最大級の炎上事件と言えるのが、2022年10月に発生した息根とめるさんが関与した「AVスプラ事件」です。この事件は、VTuber業界内外に大きな衝撃を与え、任天堂公式が注意喚起を行う事態にまで発展しました。
5-1-1. 事件の経緯と内容:何が行われたのか?
2022年10月8日、VTuberの木風公子さんが企画し、息根とめるさんらが参加した配信企画「AVスプラ」が実行されました。この企画は、任天堂の人気ゲーム『スプラトゥーン3』を利用し、ゲーム画面の背後でアダルトビデオ(AV)を再生。敵チームのインクが塗られた部分が透過され、結果的に配信画面にAV映像が映し出されるというものでした。一部の参加者は、自身のチャンネルがBANされることを賭けてこの企画に臨んだとされています。
この行為は、YouTubeの利用規約(特にヌードや性的なコンテンツに関するポリシー)および任天堂の配信に関するガイドラインに明確に違反する可能性が高いものでした。さらに、刑法175条「わいせつ物頒布等罪」に抵触するとの指摘もなされ、ネット上で激しい批判が巻き起こりました。「#AVスプラ」というハッシュタグがTwitter(現X)でトレンド入りするなど、大きな騒動となりました。
5-1-2. 運営の謝罪と任天堂の警告:どのような対応が取られた?
事態を重く見た深層組運営は、翌10月9日に公式Twitterで謝罪声明を発表。「所属メンバーである息根とめるの配信内において、不適切な行為がございました。配信をご覧になっていた視聴者の皆様を始めとした関係各所の皆様に深くお詫び申し上げます」と陳謝しました。息根とめるさん本人及び運営スタッフに対して厳重注意と処分を行ったとし、息根とめるさんに対するさらなる処分も検討する方針を示しました。
息根とめるさん自身も、恐竜の着ぐるみを着た姿で謝罪配信を行いましたが、その態度が「反省の色が見えない」としてさらなる批判を浴びる結果となりました。
この騒動を受け、任天堂株式会社は2022年10月11日、企業広報・IR用の公式Twitterアカウントを通じて、「公序良俗に反する利用や、故意にゲームのルールを誤解させるような行為、ゲームやキャラクターの価値や世界を著しく損ねる行為、それらを助長・便乗するような行為に対しては、投稿の削除や法的措置を含めた対応を行うことがあります。ご注意ください」と、名指しこそしないものの、明らかにこの事件を念頭に置いた強い警告を発しました。
5-1-3. チャンネルBANと新チャンネルも即停止の理由:なぜ繰り返された?
「AVスプラ」企画に関与した結果、息根とめるさんのYouTubeチャンネルは「ヌードまたは性的なコンテンツを禁じている YouTubeポリシーに対する度重なる違反または重大な違反のため」として停止(BAN)されました。その後、息根とめるさんは新たに「Tomeru Ch.フェニックスとめる」というチャンネルを作成し活動を再開しようとしましたが、この新チャンネルもほどなくして停止されてしまいました。
YouTubeの規約では、アカウントが停止されたユーザーが別のアカウントを使用して活動を継続することを禁止しています。新チャンネルの即時停止は、この規約違反によるものと見られています。この一連の出来事により、息根とめるさんは主な活動の場をTwitchへと移すことになりました。「AVスプラ事件」は、深層組の「炎上上等」というスタイルの危険性を改めて浮き彫りにした事件と言えるでしょう。
5-2. 2023年:寧々丸さんとにじさんじ叶さんの旅行時期被りデマ炎上 – 何があったのか?


2023年12月、当時深層組に所属していた人気VTuberの寧々丸さんと、大手VTuberグループ「にじさんじ」所属の叶(かなえ)さんを巡って、根拠のないデマ情報が拡散され炎上するという騒動が発生しました。
5-2-1. デマの内容と拡散の経緯:どんな噂が流れた?
この騒動は、寧々丸さんと叶さんの旅行時期が偶然にも近かったことを発端としています。一部のネットユーザーが、これを「二人が一緒に旅行しているのではないか」「交際しているのではないか」といった憶測に結びつけ、匿名掲示板やSNS上で拡散し始めました。特に、アンチファンやゴシップを好む層がこの憶測を煽り立て、あたかも事実であるかのように広まっていきました。
実際には、二人が一緒に旅行していたという確たる証拠は何もなく、単なる偶然の一致に過ぎなかった可能性が高いです。しかし、一度火がついた噂は瞬く間に広がり、VTuberファンの間で大きな話題となりました。
5-2-2. ネット上の反応と影響:どのような結果になった?
このデマ情報に対し、寧々丸さんや叶さんのファンからは困惑や怒りの声が上がりました。一方で、面白半分に噂を拡散する者や、これを機に両名を誹謗中傷する者も現れ、事態はさらに悪化。一時は、ゴシップ情報などを扱うまとめサイト「好き嫌い.com」で寧々丸さんの名前がトレンド1位になるほど注目を集めました。
この騒動は、VTuberのプライベートに関する憶測がいかに容易に拡散され、炎上に繋がりうるかを示す事例となりました。タレント本人たちにとっては迷惑極まりないものであり、ファンにとっても心を痛める出来事でした。深層組としては、メンバーが直接的な問題行動を起こしたわけではないものの、外部からのデマによって炎上に巻き込まれるという、また別の形でのトラブル経験となりました。
5-3. 2023年:運営スタッフのトラブルやメンバー間の不和?「コミュ障宇宙人事件」とは何か?
2023年には、深層組の内部事情を垣間見せるようなトラブルもいくつか発生しました。その中でも特にファンの間で話題となったのが、通称「コミュ障宇宙人事件」です。
これは、2023年6月にデビューした新メンバーの数打あたるさんが、初の雑談配信中に同期のわからせちょろさんについて言及した際の発言が発端です。数打あたるさんは、わからせちょろさんのコミュニケーションの取り方について「コミュ障」「宇宙人」といった表現を用いました。この発言が一部のリスナーから「同期に対する配慮がない」「失礼だ」と批判され、小規模ながら炎上状態となりました。
翌朝、この件を知ったわからせちょろさん本人がX(旧Twitter)で不快感を表明する長文(お気持ち)を投稿。ファン同士の言い争いに発展しかけたところ、先輩メンバーである従井ノラさんが仲裁に入り、両者を和解させるための配信を行うことで事態は収束しました。この一件は、新人メンバー間のコミュニケーション不足や、グループ内での人間関係の難しさを露呈した形となり、「コミュ障宇宙人事件」としてファンの記憶に残ることになりました。
また、2023年には、従井ノラさんの生誕祭ロケを担当していた新人スタッフ(若セバス)が当日になって突然失踪(バックレ)するという「若セバス飛び事件」も発生。これは従井ノラさん自身が後日暴露したもので、運営体制の杜撰さを感じさせるエピソードでした。深層組らしいと言えばそれまでかもしれませんが、内部でのトラブルが散見された年でもありました。
5-4. 2024年~2025年:男性グループ「天獄組」の炎上と深層組への飛び火 – ホロライブ中傷動画の真相は?
2024年初頭、深層組は新たな試みとして男性VTuberグループ「天獄組」を発足させました。しかし、この天獄組はデビュー早々から立て続けに大きな炎上騒動を引き起こし、最終的には深層組本体にも深刻な影響を及ぼすことになります。
5-4-1. 天獄組の設立と「ユニコーン」層の反発:何が問題だった?
天獄組のデビューに際して、一部の深層組ファン(特に女性VTuberの熱狂的なファンで、男性との共演や関連を嫌う、いわゆる「ユニコーン」層)から、「女性主体の箱に男性グループは不要」「深層組の世界観に合わない」といった反発の声が上がりました。さらに、天獄組メンバーのデビュー配信の内容や、深層組メンバーとの関わり方に対しても批判が寄せられ、不穏なスタートとなりました。
息根とめるさんが「天獄組メンバーの中に過去に女性ファンと不適切な関係(オフパコ)を持った者がいる」といった趣旨の暴露とも取れる発言をしたことも、騒動に油を注ぎました。
5-4-2. ホロライブメンバーへの誹謗中傷動画事件の詳細:なぜそんなことをした?
そして2025年1月、天獄組は決定的な炎上事件を引き起こします。天獄組のリーダー格であった難波ワンさんが、「2025年にVTuber界隈で起きそうな事を予想する」という体裁の動画を投稿。その中で、大手VTuber事務所「ホロライブプロダクション」に所属する複数のタレントに対し、名誉を著しく毀損するような誹謗中傷発言(例:「某メンバーが薬物所持で逮捕される」など、完全に虚偽の内容)を行ったのです。
この動画は、売名目的の過激な炎上商法と見られましたが、その内容はあまりにも悪質であり、ホロライブファンを中心にネット上で凄まじい怒りを買いました。「これはプロレスではなく単なる暴力だ」「業界全体のイメージを損なう」といった非難が殺到し、大炎上となりました。
5-4-3. メンバー脱退とグループ実質崩壊、深層組の対応とその影響は?
このホロライブ中傷動画事件の結果、天獄組は事実上崩壊状態に陥ります。騒動に直接関与していなかったメンバーのキルシュトルテさんは、風評被害を理由に即座に脱退を表明。問題の動画を投稿した難波ワンさんは、動画を削除したものの、反省の態度を見せず、SNSで自己弁護に終始。その後、2025年2月に活動休止を発表しました(ただし、3月には炎上をネタにする形で活動を再開)。動画に同調していた絶対ショウリさんも、内部不和の末に2025年2月に無期限活動休止となりました。
炎上の火の子は当然のように「運営が同じ深層組にも責任がある」として飛び火。深層組公式Xは、天獄組公式Xのフォローを解除するという形で、事実上の「切り捨て」とも取れる対応を行いました。これにより、深層組本体の運営責任や管理体制に対しても厳しい目が向けられることになりました。この一連の天獄組騒動は、深層組の歴史の中でも特に大きな汚点として残ることとなり、グループ全体のイメージダウンに繋がったことは否めません。
5-5. その他注目された事件や騒動:辞めセバ暴露、前世バレ、給与未払い疑惑、メンバーの電撃卒業など何があった?
上記の主要な炎上事件以外にも、深層組やそのメンバーを巡っては、様々なトラブルや騒動が報告されています。
- 辞めセバによる労働搾取暴露(2023年2月):過去に深層組の運営に関わっていたとされる人物(辞めセバ)が、ウェブ連載で深層組(旧運営時代)の劣悪な労働環境(「月10万働かせ放題パック」「ソファー不法投棄指示」など)を暴露し話題となりました。ただし、この連載は別のスキャンダルによって休載となっています。
- メンバーの前世バレ(複数回):刺杉あいすさん(2023年7月)や小城夜みるくさん(2023年10月)など、複数のメンバーの「中の人」に関する情報(前世での活動など)がネット上に流出する事態が発生しました。深層組は前世バレに対して比較的寛容なスタンスを取ることが多いですが、プライバシー侵害としてファンからは懸念の声も上がりました。
- グッズセバスによる梱包炎上(複数回):深層組のグッズ担当スタッフ(グッズセバス)による商品の梱包が雑であるとして、度々ファンから苦情が寄せられ、炎上するケースがありました(例:2023年4月の寧々丸さん生誕祭グッズ、2024年4月のグッズ)。
- 彼女なぉたさんの電撃卒業と給与未払い疑惑(2025年4月):2024年11月に加入した彼女なぉたさんが、わずか5ヶ月で卒業。公式には「方向性の違い」とされましたが、卒業直前に本人がXで給与未払いを匂わせる投稿をしており、運営体制への不信感を招きました。
- わからせちょろさんの衝撃的な理由での卒業(2025年5月):人気メンバーだったわからせちょろさんが、「確執のある家族からの物理的妨害の懸念」という極めて異例の理由で卒業。VTuber活動の裏にあるリアルな困難を浮き彫りにし、多くのファンに衝撃を与えました。
- 従井ノラさんのクリスマス超美麗3D浣腸配信(2023年12月):従井ノラさんがクリスマスに行った超美麗3D配信の内容が「浣腸」という過激なもので、同接1万人を超えるなど大きな話題を呼びましたが、その是非については賛否両論ありました。
これらの出来事は、深層組が常に何かしらの「話題」を提供し続けるグループであると同時に、その活動が常に危うさを伴っていることを示しています。良くも悪くも、深層組はその「深層」たる所以を様々な形で示し続けてきたのです。
6. まとめ:深層組の一斉BAN、その理由と今後の行方は?炎上と再生の歴史を振り返る
2025年6月、VTuberグループ「深層組」を襲ったYouTubeチャンネルの一斉BAN事件。その衝撃は大きく、多くのファンが事態の推移を固唾をのんで見守っています。本記事では、この一斉BANの理由として考えられる要因、深層組というグループの特異性、主要メンバーの顔ぶれ、そして過去に繰り返されてきた数々の炎上事件について詳細に見てきました。
最後に、これまでの情報を総括し、深層組の一斉BANの核心と今後の展望について考察します。
- 一斉BANの理由の核心:現時点で最も可能性が高いのは、YouTubeからの通知通り「第三者による著作権侵害の申し立てを複数回受けているアカウントにリンクされているため」というものです。過去の配信アーカイブ等に含まれていた無許諾のBGMや映像素材、あるいは不適切なコンテンツなどが積み重なり、いずれかのアカウントが複数の著作権侵害警告を受けた結果、それと関連付けられた多数のチャンネルが連鎖的に停止処分を受けたと考えられます。
- 深層組の特異な立ち位置と炎上体質:深層組は「深層Webの住人」というアングラなコンセプトを掲げ、過激な企画やブラックユーモア、メンバーの「闇」を売りにすることで、他のVTuberグループとは一線を画す存在感を放ってきました。しかし、その「炎上上等」とも言えるスタイルは、常に規約違反や倫理的問題と隣り合わせであり、今回の事態を招いた遠因の一つとも言えるでしょう。
- 過去の炎上から学ぶべき教訓とは何か?:「AVスプラ事件」や「天獄組のホロライブ中傷動画事件」など、過去の深刻な炎上は、コンプライアンス意識の欠如や過度な炎上商法の危険性を示していました。これらの教訓が十分に活かされていなかったとすれば、今回の事態は起こるべくして起きたのかもしれません。
- チャンネル復活の可能性と今後の活動への影響は?:深層組運営は弁護士を通じて再審査請求を行っていますが、著作権侵害による複数回の警告からの復活は容易ではありません。仮にチャンネルが復活したとしても、以前のような過激な活動は難しくなる可能性があります。また、主要な活動プラットフォームを失ったことによる収益面やメンバーのモチベーションへの影響も甚大です。
- 深層組の今後はどうなる?:深層組はこれまでも数々の困難や炎上を乗り越え、その度に形を変えながら活動を継続してきました。その「しぶとさ」は特筆すべきものがあります。今回の危機も、グループのあり方を見つめ直し、新たな活動スタイルを模索する転機となるかもしれません。ファンにとっては厳しい状況が続きますが、彼女たちの「ここで終わるつもりはない」という言葉を信じ、今後の動向を見守るしかありません。
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